【白血病 闘病記】

2022.8〜 急性骨髄性白血病を発症。別ブログで【闘病記】を書いていたものを、こちらにも残しておきます

【闘病記】鬼のようなお母さんにもなるさ

見ていただきありがとうございます。

 

急性骨髄性白血病(M2型)2022年8月から闘病中。

化学療法で2023年2月末に本退院。入院日数156日。

1年後2024年4月再発。

 


夫と中3娘の3人家族、高齢お母さんです。

 


自身の闘病生活を、誰かのために自分のために、

【期間限定を目標】に綴っていきます。

 

*****

 

 

 

 

数年前に話題になり、娘が小2の時に購入し、何度か読んで本棚にしまっていた絵本。

 


「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました」


通称「鬼ナス」

 

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白血病初発の入院前に、当時中1娘の本棚の見える所にそおっと置いておきました。
そおっと、ね。

 

 


この絵本は絵が独特で、小さな子は入りづらいですが、鬼の形相のインパクトにまずはやられてしまいます。絵ばかり何度も見てしまう。(内容が入ってこない?)

 

 


ストーリーは、
急に厳しくなった母親に、茄子を売りに行かされた少年と、心を鬼にし影では涙していた母親とのやりとりです。

 


絵本の後書きに泣かされます。

 

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入院前に、
(確か、このお母さん亡くなるんだよね。何でだっけ?)

 

 


と、読み返してみましたら、

 

 


なんと、

 


死因が

 


白血病!!

 

 

 

 


(同じじゃん…)

 

 


そうなると、
絵本の見方が変わってしまうもの。

 


お母さんは白血病で死んじゃったのか…

 

 

 

 


そうだよね、
鬼になるよね、
泣くの堪えて鬼の形相にもなるよね…

 

 

 


大病などで死を意識すると、親は何を一番に考えるかというと、多くは我が子のことなのかと思います。

 

 

 


苦労しないように
強く生きられるように
幸せになるように

 

 


って。

 


病気になるならない関係なく、親は我が子の幸せを祈るものですが、死を意識するとまたちょっと違ってくることもあり。

 

 


あれやこれやと、
良かれ悪しかれと、
病気になる前よりも考えすぎてしまいます。

 

 

 


考えても
何を残してあげればいいか
答えはないのだけど。

 

 


とにかく

 


私がいなくても
大丈夫なようにって。
自立できるようにって。

 

 


毎日毎日
同じことを考えてしまうのだ。

 

 

 


時に
厳しいことも言ってしまうし
時に
口うるさくなってしまうし
間違えてしまうこともある。
たくさんある。

たくさん間違えてしまう!

 

 


だから
心では謝ってばかりなんだ。

 

 


ごめんね


ごめんね

 


って。

 

 

 


情けない。

 

 

 


でも、
他の誰でもない、
親なんだからしょうがないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


今また読み返してみると、今の自分に刺さる箇所が違うことにも気付いてしまう。

 

 


再読の奥深さよ。

 

 


何度読んでも
泣けてしまう絵本には変わりはない。

 

 

 

 

 


初発の入院前に、
私は何を思って娘にこの本を再読させようとしたんだろう。

 

 

 


あ〜あ、また
過干渉母さん、
やってしまってたなー。
バカだなぁ、私。

 

 

 

 


今はそんな風に思う。