きの【白血病 闘病記】

2022.8〜 急性骨髄性白血病を発症。別ブログで【闘病記】を書いていたものを、こちらにも残しておきます

【闘病記】千羽鶴

1月24日(火)

5回目の入院が始まります。

 

 

当日の朝、「ピンポーン♪」

玄関チャイムが鳴る。

 

 

6時50分。

誰だろ?

こんな朝から。

 

 

夫が玄関を開ける間に、慌てて帽子だけ被って身繕いした私。

 

 

日曜日に元同僚さんから「どうしても入院前にお渡ししたいから」と連絡があり、仕事へ行く前に寄ってくださいました。

わざわざ遠回り、40分もかけて。

 

 

まだ顔も洗ってないし、部屋着だし。

まゆげないし。

 

 

まさか、こんな早くに?

ちょっと早すぎないかしら?

と、躊躇した自分を恥じました。

 

 

 

だって、

 

渡されたのが、

 

千羽鶴

 

 

 

1人で千羽鶴を折ってくださったのです…

 

 

 

千羽です…

千個折るんです。

 

 

1人で折るのは、

大変だったと思います。

 

 

私も過去に付き合いや何かで何度か折った経験はありますが、10個くらいでフーフー言ってた…

 

 

細かい手作業。

 

 

「年取ったから、手元がおぼつかなくて。あんまりキレイじゃないけれど」

 

 

さっと渡され、

さっと帰られた元同僚さん…

 

 

外はまだ薄暗い中。

 

 

 

 

 

「わざわざお越しいただいて、すみませんっ、ありがとうございますっ」家にあった干支のチョコレートだけ渡して。

 

 

 

「はいはい、またね。頑張ってね。大丈夫、またゆっくり会いましょうね〜」

 

 

 

って。

 

 

さーっ

 

 

車が行っちゃって。

 

 

 

びっくりしすぎてろくに話せなかったけれど、後からじわじわと泣けて泣けてしょうがなかった。

 

 

 

ひとまず玄関に飾りました。

 

 

 

元同僚さんに、私が闘病中であることをお伝えしたのは娘の誕生日の9月末のこと。毎年欠かさず、娘の誕生日にお電話くださる方。

年は15歳ほど上ですが「心の友」です。

 

 

秋から折ってくださったのかしら…

 

 

最後の入院の朝にいただけて。

なんてタイミングよく。

 

 

感謝しかないです!

 

 

許可を得られたら病室に飾りたいと思います。

 

 

 

 

【入院中のお見舞いに千羽鶴

 

賛否両論あることでしょう。

 

贈るタイミングや、相手との関係性もあります。

今はコロナ禍で、手作り品の持ち込みなどは制限があり、病によっては難しい病棟もあるでしょう。

 

 

千羽鶴

私は嬉しかった!

 

頑張ろう!と元気が出ました。

 

 

 

一般的に、お見舞いの品やお見舞いの言葉って難しいですよね。

 

 

 

もし私の大切な人が闘病や入院される際は、

 

【心を込めて】

 

お見舞いをしようと改めて思いました。

 

 

 

千羽鶴じゃなくても、御守りでもお見舞い金でもお菓子でも花束でも、手紙でも、LINEでも、写メでも何でもいい。

 

 

入院していると孤独感か募るためか、本当に嬉しいものです。

 

 

付き合いでお見舞い金を贈るとか、職場とか親戚関係はそういうのあるけれど、私はどんな気持ちで包んでいただろうか。

そこに気持ちはあった?

 

 

 

「相手を想う」

 

 

って、いろいろな形があるけれど、自分にできることでいい。

 

 

「心から」想う

 

 

 

こんな歳になって、改めて気づくなんて。

今までが恥ずかしいです。