1月24日(火)
5回目の入院が始まります。
当日の朝、「ピンポーン♪」
玄関チャイムが鳴る。
6時50分。
誰だろ?
こんな朝から。
夫が玄関を開ける間に、慌てて帽子だけ被って身繕いした私。
日曜日に元同僚さんから「どうしても入院前にお渡ししたいから」と連絡があり、仕事へ行く前に寄ってくださいました。
わざわざ遠回り、40分もかけて。
まだ顔も洗ってないし、部屋着だし。
まゆげないし。
まさか、こんな早くに?
ちょっと早すぎないかしら?
と、躊躇した自分を恥じました。
だって、
渡されたのが、
千羽鶴!
1人で千羽鶴を折ってくださったのです…
千羽です…
千個折るんです。
1人で折るのは、
大変だったと思います。
私も過去に付き合いや何かで何度か折った経験はありますが、10個くらいでフーフー言ってた…
細かい手作業。
「年取ったから、手元がおぼつかなくて。あんまりキレイじゃないけれど」
さっと渡され、
さっと帰られた元同僚さん…
外はまだ薄暗い中。
「わざわざお越しいただいて、すみませんっ、ありがとうございますっ」家にあった干支のチョコレートだけ渡して。
「はいはい、またね。頑張ってね。大丈夫、またゆっくり会いましょうね〜」
って。
さーっ
車が行っちゃって。
びっくりしすぎてろくに話せなかったけれど、後からじわじわと泣けて泣けてしょうがなかった。
ひとまず玄関に飾りました。
元同僚さんに、私が闘病中であることをお伝えしたのは娘の誕生日の9月末のこと。毎年欠かさず、娘の誕生日にお電話くださる方。
年は15歳ほど上ですが「心の友」です。
秋から折ってくださったのかしら…
最後の入院の朝にいただけて。
なんてタイミングよく。
感謝しかないです!
許可を得られたら病室に飾りたいと思います。
【入院中のお見舞いに千羽鶴】
賛否両論あることでしょう。
贈るタイミングや、相手との関係性もあります。
今はコロナ禍で、手作り品の持ち込みなどは制限があり、病によっては難しい病棟もあるでしょう。
千羽鶴、
私は嬉しかった!
頑張ろう!と元気が出ました。
一般的に、お見舞いの品やお見舞いの言葉って難しいですよね。
もし私の大切な人が闘病や入院される際は、
【心を込めて】
お見舞いをしようと改めて思いました。
千羽鶴じゃなくても、御守りでもお見舞い金でもお菓子でも花束でも、手紙でも、LINEでも、写メでも何でもいい。
入院していると孤独感か募るためか、本当に嬉しいものです。
付き合いでお見舞い金を贈るとか、職場とか親戚関係はそういうのあるけれど、私はどんな気持ちで包んでいただろうか。
そこに気持ちはあった?
「相手を想う」
って、いろいろな形があるけれど、自分にできることでいい。
「心から」想う
こんな歳になって、改めて気づくなんて。
今までが恥ずかしいです。