きの【白血病 闘病記】

2022.8〜 急性骨髄性白血病を発症。別ブログで【闘病記】を書いていたものを、こちらにも残しておきます

【闘病記】お母さんが入院するって

血液内科の病棟には、私のような白血病の患者さんだけでなく、様々な血液の病気と戦っている方にお会いします。

 

 

入院日数も90日経つと、ここでお会いする患者さん同士で情報交換をしたり、小さなコミュニティもできてきます。そうは言っても、長くご一緒するわけではなく、それぞれが入退院を繰り返しています。1日だけ同じ部屋という方もいますし、今までで22日間も同部屋の方もいました。

 

お部屋から出ると、談話室的な場所でお話できる方もいます。(具合悪い時はベッドにおこもり)

病気が病気だから、皆さん踏み込んだ話もしないし、思いやりがあるし、割り切ったお付き合いができるので、居心地もいい。

 

戦友ですね!

 

 

 

 

いろんな方がいます。

 

中でも同じ母親同士だと話題もつきません。

 

まだ2、3歳の小さいお子さんがいるママさんもいました。

 

切ない…

 

急にお母さんが家から居なくなってしまうのだから。

 

しかも、一時退院まで1ヶ月も離れてしまう。もっと長くかかる方もいるし、移植となれば3、4ヶ月は会えない。

 

 

 

お母さんが入院するって、本当に大変なこと。

 

保育園の連絡帳やら

月曜日はお昼寝布団や

歯ブラシやハンカチティッシュ

かばんのどこに何を入れていくとか。

髪の長い子なら、お髪も結ってあげたい。

 

 

小学生だと、

宿題の音読チェックや、

突然くる教材注文や、

長期休みになればその計画表やら課題やら。

 

 

料理や掃除だけではないのよね。

 

 

とにかく、

今までお母さんが中心に子育てをやっていたご家庭だと、引き継ぐこともたくさん!

 

細々したことのなんて多いことでしょう!

 

 

世のお母さん達よ、(特にワンオペのお母さん達)本当にすごいです。

お疲れ様です、泣

 

 

入院してゆっくり…なんて気持ちの上でとてもできません。

思うことは、

自分のことより、

子どものこと。

 

 

何してたかな。

何食べたかな。

早く寝たかな。

明日の支度は大丈夫かな。

 

 

って。

 

 

さみしい?

なんて聞くのはやぼ。

 

 

淋しいよね。

つらいよね。

会いたいよね!

 

 

夢ならいいのにって。

ほんとに何度も思う、夢ならって。

 

 

 

 

 

最近入院されたお隣になったママさん、お子さん2人小さいの。まだ年中さんと二年生。2人とも持病持ちで手がかかるみたいで。

 

 

「急な入院だったし、長く入院することは言ってなくて、「ママはお腹痛いのを治してくるだけだよ」って言ってきたんです。でもそのうち…ちゃんと言わないとなって…」

 

 

 

 

何て言っていいか…

 

ただただ、カーテン越しで泣いてるママさんの隣で私も泣いて。

 

 

悲しいね。

会いたいね。

心配だよね。

 

って聞いては泣いて。

 

泣いては話して。

 

そのうち、

 

泣き笑いになってきて。

 

 

「1ヶ月もしたら一時退院できるから、それまで頑張るしかないですよね」って。

 

 

うんうん。

 

ほんとにそうよ。

 

また外に出られるもの。

 

 

お母さんがいない間、

お父さんも慣れない家事育児を頑張っている。

まわりの人に助けてもらって。

 

子どもも頑張っている。

 

 

、、、

 

 

 

現実を受け入れるにはちょっと時間はかかるかもしれないけれど、このままずっとじゃないんだから。

 

 

ママさんと話しながら、

私も気持ちを奮い立たせた。

 

 

 

お母さんは頑張る。

 

長生きする!

 

子どものために!

 

 

 

お母さんには、

子どもからもらうパワーがあるんだから!